2020年の入試制度改革=高大連携とは?
2020年で連想するものは次の①~③のうちどれですか?
①東京オリンピック
②2020年問題
③大学入試制度改革
①は、言わずと知れた「夏季オリンピック」ですね。五輪景気が期待されます。
②は、2000年問題を彷彿しますが、2020年の東京オリンピック後、その反動で未曾有の不況がやってくるとか、大量の失業者が生まれるとか、管理職が大量に失職するとか、不動産が暴落するとか、さまざまな問題が発生するだろうと予測されているようです。
さて、まなび舎のサイトを訪れたみなさんは、③の大学入試制度改革をまっさきに選ばれたことでしょう。
そうです。大学入試制度が大きく変わります。
明治時代以来の大改革と言われています。
正確には「2020年度」ですから、アッという間です。なにがどう変わるのか?
実のところ、まだまだ試行錯誤の段階で、確定していることは「センター試験」がなくなる、ということです。
では、その代わりになにが行われるのかというと、
「基礎学力テスト」なる、高3で最大4回まで受験できるテストを受けることになる。
※大学入試選抜のためではないです。学力の定着を見るためのテストを年何回か受験でき、一番よい結果を大学入試のときに利用することができるテストみたいです。
※ただし、2019年からスタートするのですが、2022年までは大学入試には利用しないことが決まりました。
【ここに注目!】
注意というか、心構えというか、必要なのは、CBTが検討されている点です。
CBTとは、Computer Based Testing のことですね。TOEFLでおなじみです。コンピュータで実施しますから、いまどき、スマホやタブレットばっかりいじっていて、PCの操作に慣れていない子が増えてきていますけど、どうなんですかね。ブラインドタッチもできていないと厳しいかもしれません。
あくまでも、「基礎学力」を見るテストです。
「大学入学希望者学力評価テスト」なるものをセンター試験の代わりに実施する
これまでの「センター試験」は、学習した知識や技能の定着の程度を測るのが目的でした。
しかし、大学入試制度改革では、これからの国際社会で生きていくために必要な力を
①思考力・判断力・創造力
②主体性・協働性・多様性
としてですね、「学習した知識・技能」を定着するだけでなく、活用して①②の力を身に付けさせ、その達成度を評価するのが目的となるらしいです。これらを文科省は「確かな学力」と呼んでいます。
具体的には、科目横断型のテスト、たとえば、どの科目にも国語力が必要になります。なぜなら、これまでのマーク式答案から記述式答案に変更されるからなのです。当然ですが、現在のセンター試験より、難易度がはるかに高くなります。中堅から下位の大学には向きません。
ところで、「大学入学希望者学力評価テスト」もCBTの採用が検討されています。
どうやって記述式に対応しようとしているのか? さらに、記述の採点を短期間でどう処理するのか?
まだ答えが出ていません。
最後に、2020年の高大連携の目玉は、英語の4技能です。
2020年、東京オリンピックと無関係ではありませんね。それまでに少しでも国民全体の英語力を高めたいんですね。
大学入試に、TOEFLや英検、GTECなどの外部の英語検定試験のスコアを採用する動きも今後加速していくでしょう。
とにかく、今を生きる子どもたちがこれからの時代に自己実現をかなえるための「確かな学力」を身に付け、それが正当に評価される入試制度改革であることを祈るばかりです。
「プレゼンテーション能力」を身につける
私たち「まなび舎」では、読書することで語彙力を増やし、国語力をつけると同時に、「人前で発表する力」も共に鍛えていくという取り組みを行っております。
半年に一度、子供たちの「発表」をビデオにて記録いたします。
読書で身についた「表現力」を文章にして書くだけでは、もったいないですよね。
やっぱり自分の口で直接相手に伝える「発表する力」が今後重要となってくると思われます。
なぜならば2020年の大学入試制度改革の2次試験で、「小論文」「面接」「プレゼン」の3項目はすでに決定しているからです。
また社会人になっても自分の考えや意見をしっかりと伝えることができるようになってほしいですよね。
半年に一度行う子供たちの「発表」がどのようにして成長していくかを私たちは保護者様とともにワクワクしながら見守っていきたいと思っています。